はまなす旅行記

将来は老人ホームを脱走しても旅に出るジジイでありたい

2021年-そうだ 恐山、行こう② 「三陸道」-

 

『俺が成長したのか?』

 

 

朝起きた俺は車に乗り込んだ。

本当は愛車「サタデーサイレンス」で恐山まで向かおうと思ったのだが、ドン引きするくらい後輪タイヤがすり減っていた。

現代社会に例えるなら62連勤中のサラリーマンの心情くらいすり減っていた。

大人しく車で向かうことにした。

 

この旅のメインはあくまでも恐山だが、せっかくなので色々考えた結果

 

出発→八戸で1泊→八食センター→恐山

 

の青森満喫ツアーへと昇華した。

 

まずは八戸へ向かうルート

 

東北道→4時間前後 (最速)

三陸道→5時間半前後(通行料低)

③下道→??????????????(ガソリン代のみ)

 

最初はバイクで行ってネカフェに泊まるあの4年前と同じ道を辿ろうと思ったのだが、しんどいからホテル取った。

ホテル代考えた結果急いでも仕方ないから②で行くことにした。

 

 

 

 


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途中パーキングにも寄りながら八戸へ向かう。

三陸道は極端にパーキングも無ければトイレも無い。

 

結構なロングドライブで色々と頭の中で考える。

仕事のこと、生活のこと、これからのこと、友達のこと、そして昔のこと。

 

あの時こうすれば良かった。あの時どうしてこうだったのか。

今を全力で生きていれば昔のことなんて気にしない。

気にする余裕すらもないのかも知れない。

 

俺は昔のことを思い出す事は嫌いではない。

むしろ好きかも知れない。

一生懸命悩んでも答えは出ない方が多いけどね。

 

今回の旅も昔と比べるとドキドキする感じが減った。童心に帰ってワクワクするような気持ちは薄くなった。

俺は考えた末に珍しく正解と思われる答えが出た。

 

俺は色々体験出来たんだと思う。

初めて1人で新幹線に乗った時、自分の席が合ってるのかどうかがめっちゃ不安だった。

初めて遠出した一人旅で行った京都では恐ろしくて飯屋に入れず、松屋で山形だし牛めしを食った。

初めて海外行った時の入国審査はめっちゃ気合いを入れて平常心を装った。

 

そんな初めての経験をさせてくれたのが旅行だった。

勝手がわからないからこそドキドキしたし楽しかった。

今は色んな経験をさせて貰ったからこそ、やったことがないことでもある程度の憶測がついたり、出来たりもする。

全く初めてってことの方が今じゃ少なくなったからこそだからなのだろう。

 

ただ旅行がつまらなくなったってことでは無くて

今までの経験を活かして

あれをこうしてこうすればこうじゃね?

って計画を立てるのが楽しいと感じるようになってきた。

今まで感じてた旅行の楽しさのレベルが

計画と旅行最中の割合が

1:9

 

だったのが

4:6

になった感じだ。

 

そんなことを考えていながら走り続け

夕日も落ちかけた頃に俺は八戸に着いたのだった。

 

 

 

 

 

続く